初めての新人教育に使って欲しい心理的安全性「ミスがあった時」

こんにちは、やとわれてんちょです。僕は小売業を20年ちょっとやってて今は現役の店長です。

今は5月半ばですからこの春新人で社会に出た人もそろそろ新人扱いされなくなってきて大変な頃ではないでしょか。それと、もちろん初めて後輩とか部下ができた方も慣れない新人教育を任されたりとそちらも大変ですよね。

いきなりですが「心理的安全性」という言葉を聞いたことありますか?

職場全体の生産性を高めたり新人教育の成果をあげるのに直結するものすごーく大事な考え方です。

この考え方を無視して業務や教育を進めた場合、

もしかしてあなた自身や職場でこんなことが発生してませんでしょうか。

  • 新人教育担当がそもそも教育という業務の新人
  • 新人がなかなか成長しない、報告・相談が上がってこない
  • せっかく配属された新人が辞めちゃいそう

この記事では「心理的安全性」という考え方と僕の実経験をミックスして、頑張る新人さんにどうやってお仕事を

覚えてもらうのがいいかというコツをひとつずつ紹介します。

今回のケースは「ミスがあった時」です。

ミスがあった時にやりがちなこと

なぜ?を繰り返す

先輩や既存社員からすればなんでそんなミスを?と思うようなことも発生するでしょう。

実は、この「なぜ?」という問いかけは使う場面を選びます。失敗したり業績が良くない時に「なぜ?どうして?」と聞かれたら大体の人は萎縮するか自己防御に走ります。解決や業務習得とは全然違う方向にエネルギーを使っちゃう場合も多いですね。自分のミスは本人がわかってるんですよ。それをなぜと聞かれたらミスの原因、次にそのミスが発生した自分の要因、最後に「やる気」だの「注意力」だのに行き着くのが見えてるからです。

ではどういう風に聞いて行くのがいいのか?

ここは落ち着いて「なぜ?」じゃなくて「何がどこでどう」なのかを聞くといいです。

例えば現場搬入された商品が色間違いだったことが判明した場合

  • なんで色が違う?なんで確認しなかった?どうするの?
  • どの商品が何個違う?緊急性が高い商品は?手配はどこまでできた?

全然違いますよね。前者の聞き方だと「すいません」しか言えないですよ。こんな現場を何度も見てきました。こんな場面だと先輩や上司としては「まずはすぐに報告ありがとう。どう対処するか判断したいからわかってる情報は?」のように詰問じゃなく質問するのがいいと思います。

先輩とか教育担当としてもそんな心の余裕をどうやって持ったらいいんだ、と思いましたか?それこそが

「心理的安全性」を感じる職場かどうかってことです。

新人のミスがなんだか教育担当である自分に降りかかってきたように感じてませんか?何かあってもチームでなんとかしようと自然に思えるように場を作るのが「心理的安全性」の考え方です。

なぜを5回繰り返す場面とは

有名な「なぜを5回繰り返して原因究明」が有効なのはミスが発生したプロセスの見直しや隠れた要因を洗い出すような場面なのですが、これを勘違いして個人への詰問に使ってる人がいます。気をつけましょう。

なかなか報告しない

どうも新人さんと先輩社員との間だったりさらに上司との間だったりで「報告するタイミング」がお互い一致してない職場って多くないですか?仕事してたら定例報告じゃない場面も発生しますよね。

よくある笑い話で先輩社員からは「なんかあったらすぐ聞いてね」と言われてるのに質問したら「それくらい自分で調べられるでしょ」と言われたなんてのは昔からですよね。

先輩や上司としてはもっと早く報告があればと思ってる。

新人としては全体像がみえない状態で報告するのは抵抗がある。

この報告のギャップについてはルールを決めとくのがいいです。

  • 定例報告は15時に一度。完了、進行中、手つかずの順番で
  • イレギュラーは時間問わず。発生時、一次対処、二次対処、結果
  • 判断を伴う場面ならまずAさんへ。Aさん不在か判断できないならすぐBさんへ

というような感じで。ここでも繰り返しですが一人で抱え込んで時間をロスしたり、もっと炎上してから相談するような新人さんもいますから

「早く報告が来たら炎上する前に対処したり考える時間が取れるでしょ?それに取引先が閉まってしまったらさらに打つ手がなくなっちゃうからね」

と具体的に伝えましょう。そして自分もそのように行動するのが大事ですよ。

おまけ

どうでしたか?誰もが避けたいミス・トラブルの時に今回のような会話はできそうですか?そんなん理想論だよと思った方も多いでしょう。現実には上司から「なんでも言ってね」というワードがあったとしても「なんでも言える職場」なんて少ないでしょう。ミスを発生してしまった新人に対して報告が早かったことを褒める人物なんてレアだと思います。だからこそ、これを読んだ方はぜひやってみて職場に「心理的安全性」を作ってみてください。

今回紹介した「心理的安全性」はまだまだマイナな考え方かもしれませんが、本屋さんなどでは関連書籍が最近増えてます。もし初めての部下や後輩ができた方は手にとって読んでみるとすごくタメになりますよ。

今回は「ミスがあった時」に絞って紹介しました。他にもいろんなケースについて僕の実経験もミックスして解説していこうと思ってます。また読んでもらえると嬉しいです。

ではー

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