こんにちは、やとわれてんちょです。
ゴールデンウィークの真ん中ですね。いい天気で
ニュースはお出かけのリポートばっかりですね。
そんな中でもこの春から営業の仕事を始めた新人さんは
そろそろ入社1ヶ月で慣れてきてますか?
まだ研修中の方、頑張って現場に立っている方に向けて
営業の仕事がちょっと楽になるコツを記事にしています。
今回も行動経済学・心理学から「ミラーリング」を紹介します。
これは
「自分と似ている人に好感を覚える」
という心理傾向ですね。なんとなく納得かな?
ちょっと注意が必要な側面もあるので
具体例も読んでみてくださいね。
この記事は
- 営業に配属されたけど自信がない
- 営業をしばらくしてるけど中々結果が出ない
- センスで営業してるけど分析は特にしていない
- 店舗を構えてるけどどう演出したらいいか手探り
といった方に向けて発信しています。
他の心理学と合わせて読んでいくと
営業側のお仕事の理解度が深まるかも?
僕は小売業を22年、店長を15年ほどやってます。
ずっと営業サイドの仕事をしてきたので
行動経済学や心理学から抜粋して営業に役立つ
考え方、具体例や応用を記事にしています。
教科書みたいな知識じゃなく現場目線での活用に
焦点を合わせてるので営業に関わる仕事の人に
参考になればいいなと思います。
- ミラーリングって何?どんな心理?
- ミラーリングの具体例と注意
- おまけ
の順で紹介します。
①ミラーリングって何?どんな心理?
ミラーリングというのは自分と同じような
仕草、言葉づかい、行動タイミングなどの他人に対し
親近感を持つ心理のことです。
落ち着いたしゃべり方を好む人は同じように
落ち着いた会話をする人といる時が心地よいでしょう。
ただ、これは「そういう傾向がある」ってだけで
全ての人に当てはまる訳じゃないですし、営業現場で
多用すると逆効果になってしまう場面もあります。
商談の場ではミラーリング効果を期待するあまり
相手が落ち着いた物腰の人だからと自分まで
小さめの声でゆっくり話すのがいいのかどうか?
これはケースバイケースです。
難しいですね。絶対に正解ということはないです。
新人向けの記事と言いながらもすいません。これは
ベテランでも見分けるのが難しいです。
さらにいうと
経験上、ミラーリングだと考えながら行動するのは
すでにやりすぎです。あくまでも無意識のうちに
自然と相手と同じような言動を取っている時に
いつのまにかミラーリング効果を発揮しているのが
理想じゃないかなと思います。
②ミラーリングの具体例と注意
それではミラーリングの具体例と注意を紹介します。
2−1声のトーン、話すスピードを合わせる
営業現場目線でのミラーリングだとまずは話し方です。
説明する相手にしゃべるスピードを合わせてみましょう。
これはご年配の方とか購入する商品に慣れてなくて
ゆっくり理解したい顧客が相手の時に有効です。
声のボリュームはお年寄りが相手だと少し大きめ。
同世代だと同じくらいがいいかな。
理解が追いついていないのに営業側がアピールしたい事を
次々に繰り出すのはお勧めしません。
たぶん聞いてないですよ。
この辺りは技術というより、話している相手の反応を
しっかりみながら営業すると自然に合わせられます。
反面、ミラーリング効果狙いよりも元気のいい雰囲気や
核心をズバっと言ってくれる接客を好む方もいます。
新人さんがイキナリこれらの使い分けができたら
とても優秀だと思います。
2−2動作を合わせる
次は視覚的に「動作を合わせる」ミラーリングです。
場面によって色々ありますが
- 相手がドリンクに手を出したら自分も一口飲む
- 相手が髪の毛を触ったら自分も髪を触る
- 相手が目線を上げたら自分も目線を合わす
などの行動をミラーリングする事ですね。
これを営業現場レベルでやるならば注意するのが
「やりすぎたら嫌味に見えて逆効果」です。
あくまでも自然に。ほとんど意識してないレベルで。
といってもそれが難しいので
比較的嫌味じゃなく通用するミラーリングをちょっと紹介します。
- 説明の途中で相手が頷いたら自分も頷く
- 相手がカタログを開いたら自分も同じページを開く
- 相手と向かい合うのではなく同じ方向(商品など)を向く
- 笑うタイミングが合うとなお良し
- 会話の中の言葉・単語をミラーリングする
どうでしょうか。嫌味にならない程度でミラーリング効果を
発揮しつつ、誰でも実践できそうかなと思います。
特に最初に挙げた「相手と頷くタイミングを合わせる」のは
簡単で効果的ですよ。そして相手が頷くのに気づくということは
営業側も顧客の方をちゃんとみてるってことなので、それが
出来るだけで大したものです。僕も新人の頃は自分のことに
精一杯でそんな余裕はありませんでした。
「相手と同じ方向を向く」というのは商談だけでなく
いろんな対人関係でもよく言われる心理傾向ですね。
向かい合うより同じ方法と向いている方が親近感や安心感を
覚えるってやつです。
親密になりたい人とは映画館とかカウンター席をうまく
使えば・・・
「笑うタイミングが合うとなお良し」については新人のうちは
緊張してるから無理にとは言いません。営業中に
談笑したり笑えるようになったらもう新人じゃないかも。
この笑うタイミング合わせるのは営業の経験からすると
非常に効果的です。面白くないのに笑えとは言いません。
自分からそういうペース、雰囲気を作って顧客をリラックス
させましょう。
「会話の中の言葉・単語のミラーリング」については
あなたの会話をちゃんと聞いてますよっていうアピールにも
なるので普段から活用してますね。
「○○の機能と△△の性能は優先かなぁ」と言われたら
「○○と△△については優先ですね」とメモリながら答えたり。
2−3使いすぎ注意
最後にミラーリングの注意を。
散々言ってますが、意識的に動作をイチイチ真似されたら
ちょっとイラっときますよね。逆効果です。あくまでも
ほとんど無意識に嫌味にならない範囲がいいですね。
それと、同じ行動とは言ってもミラーしない方がいいのが
- 相手が難しい表情なので自分も険しい顔
- 相手が腕を組んだから自分も腕を組む
- ため息、疲れた表情、腕時計をチラチラ見る等の集中切れ
などは注意しましょう。
そんな営業いる?と思うかもしれませんが、います。
過去いろんな営業を見てきましたが自覚してない方いますね。
これを見た方は大丈夫かと思いますが気をつけましょう。
おまけ
お疲れ様でした。今回は行動経済学・心理学から抜粋して
ミラーリング効果を紹介しました。
「自分と似ている人に好感を覚える」という心理傾向は
なんとなく理解できましたか?何度も営業活動して
ベストな選択ができるといいですね。
実際の営業現場では今回のミラーリング効果だけじゃなく
「バンドワゴン効果」、「スノッブ効果」など
組み合わせて営業しています。どれか一つだけって事は
あんまり無いかな。
よかったらこれらも見てみてね。
ではー
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