こんにちは、やとわれてんちょです。
世の中に溢れるCMや広告媒体では
「知らないと損」とか「今のままだと危ない」等
損失や危機感を煽るコメントが多いと感じませんか?
ネット上のニュースでもポジティブな記事タイトルと
ネガティブな記事タイトルでは後者が多いですよね。
なんでか?
その方が注目されるからです。
それが「損失回避」を重視する人間の心理傾向
だからです。まぁ言われてみればそうですよね。
これが現実の営業現場ではどう活用されてるのか?
という事で今回は行動経済学から「損失回避」について
営業の具体例などを交えて紹介します。
この記事は
- 営業に配属されたけど自信がない
- 営業をしばらくしてるけど中々結果が出ない
- センスで営業してるけど分析は特にしていない
- 店舗を構えてるけどどう演出したらいいか手探り
というような
営業で頑張る新人さんや営業に関わる方へ
仕事がちょっと楽になるコツを記事にしています。
行動経済学なんていうと難しそうな名前ですが
とても現実よりの心理傾向をまとめたモノなので
営業現場で応用が効くので非常に面白いですよ。
営業に役立つ知識にもなるので新人営業さんは
ぜひ身につけて欲しいです。
僕は小売業を22年、店長を15年ほどやってきました。
ずっと営業サイドの仕事をしてきたので
教科書みたいな知識じゃなく現場目線での
考え方が多いので
ぜひ最後まで読んでいってください。
- 損失回避ってなに?どういう心理?
- 損失回避を使った具体例、営業トーク
- おまけ
の順で紹介します。
①損失回避ってなに?どういう心理?
誰だって損はしたくないです。そりゃそうです。
さらに、得する情報と損する情報を比べると
同じ情報量でも損する方がインパクトがあるんですね。
よくある例で
5万円給料が上がって「やったー」と思うプラス感情より
5万円給料が下がって「マジか」と思うマイナス感情が
エネルギーが大きいんですね。
研究によるとそのエネルギー差は2倍以上あるとか。
感情の差をどう数値に置き換えたんですんかね。
とにかく現場で営業しててもこの心理傾向はとても
強いなと感じます。
「こちらの方が○○円お買い得」と言うときより
「こちらの方が○○円もったいないですね」と
言った時の方が反応があります。これはやっぱり
営業してると体感でわかりますね。
非常に強力な技術ではあるんですが・・・
僕は「営業で損失アピールを多用するのは嫌い」です。
これは営業のお仕事をしてる人それぞれだとは思いますが、
自分で貯めたお金で何かを購入する時ってネガティブな
感情で選びたいですか?
僕はそうは思わないです。
せっかくだったらこれにしようとか、大事に貯めた
お金で買うならやっぱりコレかなとかポジティブな
感情で選びたいですよね。
この「損失回避」を紹介するか迷ったのですが
ただの技術として多用するんじゃなく、営業してて
納得のいく選択を顧客と進めるのが本当ですよね。
くれぐれもネットに溢れるような
やたらと危機感を煽って購入させる手法じゃなく
本当に存在する損得をしっかり説明して
納得のいく商談をしましょう。
↓これらがよくある「不安を煽る言い方」です
- 悲報!○○が終了のお知らせで□□が殺到!
- あなたに万が一の事があったら家族は生活が大変に・・・
- 半分以上の人が知らずに10万円損している!情報Aについて
- 知らないだけで損している営業スキル、今なら○○万円だけで
- 今のままだと老後の生活が破綻する人がなんと○○%!
これも体感ですが、不安を煽るキャッチコピーを見て
その情報に飛びついた人は既に客観的な判断が
しにくい心理状態になってる事が多いのかな?と
思います。
購入する立場なら不安を煽られた状態で選ばないように。
営業する立場なら損得の両方をちゃんと説明しましょう。
②損失回避を使った具体例、営業トーク
それでは損失回避を営業現場で使う具体例を。
さっきも書きましたがやたら不安を煽るのはダメですよ。
2−1毎月の料金支払い金額変更したら得?損?
毎月の料金というとインターネット料金とか
電気、ガス、水道など固定費用は何種類もありますよね。
この辺の月々料金はみなさんどのくらいの頻度で
変更してますか?
たまにどこかの店頭でスタッフさんに話を聞いたり
スマホを機種変更するときくらいですかね?
そんな時の営業側トークとで次のどちらが
より話を詳しく聞こうと思われるでしょうか。
- 「このプランだと今と比べて○○円得しますよ」
- 「このプランのままだと新プランより○○円損しますよ」
これも体感ですが後者の方が「え?どういう事?」と
話を詳しく聞こうとする方が多いと思います。
知らずに損してるならちょっと聞いておこうかと
考えるようになる確率が高いですね。
この場合も嘘はダメですよ。事実じゃないと。
2−2この期間を逃すと価格が上がる
世の中のお店にはその期間限定のセールって
ありますよね。それこそ家、車、家電、衣服から
外食やレジャー施設など。
そういう商談の場では「今ならこの価格」
という期間を限定して商談成功率を上げています。
現実には株式会社は半期に一度決算があるので
決算セールなんてのもよくやってますね。
この時に「今なら」の特典を強調して説明して
この時期を逃すとその分の利益が手に入らない
ように心理的に誘導するのも「損失回避」を
活用したトークです。
飲食店などでもクーポンに使用期限があるから
「あ、この割引今週末までだ」と思ったら
もったいなく思えて行こうかなぁとなりますね。
ええ。僕も牛丼屋の卵無料券使いますよ。
2−3この商品を買って後悔しない?大丈夫?
もう一つ営業現場目線での「損失回避」を意識した
場面を紹介します。それは顧客側が購入を
迷っている時、割と多くの人が不安になっているのが
- 「何万円も支払って後悔しないだろうか」
- 「買った後に故障したらどうしよう」
- 「この商品でずっと使い続けられるだろうか」
など、買った後のことを不安に思っているケースが
多いです。
そんな時には購入後サポートがあるならしっかり
説明しましょう。もちろん店舗スタイルや
扱っている商品によって場合は違いますが。
もし会社や店舗が購入後サポート事例で
- サービス1ヶ月無料お試し
- 購入1ヶ月以内なら全額返品
- ○○年の無料保証、24時間サポート
などを実施してるならアピールしましょう。
当たり前と思ってますか?そうじゃないんです。
これも現場での事例ですが、新人さんや
あんまり営業がうまくない人は総じて
「購入後サポートの事を成約してから話してる」
ってことが多いです。商談成立のための
ツールとして使わずに、購入者への後付けで
特典を伝えてるのは勿体無い。
購入する側としても迷っている段階でこそ
聞きたい情報ってあると思うんですよ。
おまけ
お疲れ様でした。今回は行動経済学から
「損失回避」の心理を紹介しました。
人間は得する情報と損する情報を比べると
同じ情報量でも損する方がインパクトがある。
という内容でした。
営業のお仕事についてる方はトークの土台として、
購入する側の方はやたらと不安を煽られないよう、
この心理に振り回されることないように気をつけましょう。
他にも営業に役立つ行動経済学から少しずつ
現場目線での活用例を紹介するので
また見てくださいね
ではまたー