エアコン選びって大変ですよね。
各メーカ何種類もラインナップがあってなにがなんだかわからない!という相談をよく受けます。
適用畳数が違うエアコン同士を価格比較して「こっちの方が安い・高い」となったり。
今年モデルと過去モデルを混同して「似た型番だけど何が違う?」となったり。
僕は小売業22年ほど、そのうち店長を15年ほどやっております。
そんななか、毎年夏が近づくとエアコンで聞かれるのが上記のような相談ですね。
知りたいのは、「設置する部屋の畳数で」「予算の範囲内で」「なるべく性能の良い」オススメなエアコンはどれなの?
ということですよね。
実は以前、別の記事で数多くのエアコンの中から
「おもに6畳用」で「10万円台前半」で「フィルタ自動掃除」を搭載されているお買い得なモデルは何か?
を特集してランキング1位から3位を紹介しました。
現役店長が選ぶ2022年おすすめ6畳エアコン【フィルタ掃除付き10万円台前半】比較3選現場でエアコンを説明していると先の記事で紹介したエアコンで検討される方も多いです。
そして「このランキングのエアコンで型落ちモデルはないの?」と
聞かれることも増えてきました。
そこで今回この記事では先述ランキング1位から3位の2021年モデル(1年型落ち)について価格・機能面の差を調査しました!
この記事を書いているやとわれてんちょと申します。
今年主力機種の2021年型落ちモデルなので在庫があったら
かなり貴重です。2022年モデルとの性能差も調査したので
型落ち品でも大丈夫!という方は
是非みていってください!
エアコン選びの注意事項と今回の選定条件
エアコン選ぶ時ってほとんどの場合故障しての買い替えなんですよね。
僕の体感でも9割くらいの方は買い替える必要に駆られてエアコン選びをしてます。
急な出費ということが多いですよね。
というわけで、今回は下記のような方に向けて機種選びをしました。
- 家電製品で「型落ち品」に対して特に抵抗はない
- 手間や面倒な事は避けたいので最低限フィルタ掃除は欲しい
- 現行品より安く。予算的には10万円前後、できれば10万円未満
- 6畳用エアコンで寝室や子供部屋に検討中
- 実際に主力で売れているもので選びたい。ハズレ機種は避けたい。
エアコンランキングを見る前に、選び方の基本を知りたいという方もいると思います。
購入してから「しまった!知らなかった」とならないように
こちらにエアコンを選ぶ前の大前提をわかりやすく解説した記事を用意しましたので是非読んでください。
【家計節約】エアコン購入する7割の人が知らない電気代の事実と価格バランスを現役店長が解説。選び方の大前提型落ち品のメリットデメリット
型落ち品についての前提としてメリットとデメリットを確認します。
- 安く購入できる(販売側も在庫を処分したい場合が多い)
- 発売して時間が経っているので口コミなどの評価が多い
- 新製品との性能差がほとんどない場合はかなりお買い得
- 配送員、説明員に知識が蓄積されていることが多い
- 在庫が限られる
- 新製品にしかない機能があったりする
- メーカ部品保有年数は製造年月日による(購入からではない)
- メーカキャンペーンなどの対象外になっている事が多い
- 人気がなくて売れ残っている商品との見分けが難しい
大前提ですが「型落ち品」と「中古品」は違います。型落ち品はあくまで製造終了しただけの未使用品のことです。ネット上にはこれを混同しそうなサイトがあったりするので注意ですね。
メリットの中の「安い」というのは一番の魅力ですね。販売側としても例えば30種類しか展示できない売場に型落ちモデルと現行モデルが合わせて50種類あったら減らさないといけないわけです。倉庫なども圧迫しますしね。
メリットの中の新製品との性能差がほとんどない場合というのは実はかなりあります。特に家電製品はマイナーチェンジとしか言えないレベルで新型だったりする事が多いです。まぁ、たまーに完全進化する場合もあるので難しいですね。今回の記事だとちゃんと性能差も比較しますよ。
デメリットの中の部品保有年数ですが、メーカ側は修理対応のために販売した家電商品の部品を一定年数保管しています。(8年とか10年など)
なので購入後何年も経って修理必要になった時に「もう部品がなくて修理できない」という可能性が出てくるわけです。1年型落ちくらいならまだしも、3年・4年型落ちや中古品はそういう危険性もあります。
デメリットの中のメーカキャンペーンの対象外になっている事が多いというのは、メーカ側は新型機種の売れ行きを伸ばしたいので「この機種なら◯◯を抽選でプレゼント」などのプロモーションを組んでいる事が多いという事です。
型落ち品だと抽選などの対象外となっているのがほとんどですね。
デメリットの中の「人気がなくて売れ残り」は見分けが難しいと思います。去年の人気商品の掘り出し物か、それとも人気がなくて売れ残っているのかはメーカや販売側じゃないと判断がつきにくいかと。
もちろんこの記事では人気主力エアコンを紹介しますよ。
6畳エアコンフィルタ清掃付き 型落ち品と現行品の比較
それでは現行主力1位から3位と、それぞれの型落ち品を比較していきます。
比較対象になる1位から3位は2022年モデルの中で
「おもに6畳用」で「10万円台前半」で「フィルタ自動掃除」から選出しています。
ベースにしたランキングエアコンの詳しい比較は別記事に特集していますのでご覧ください。
現役店長が選ぶ2022年おすすめ6畳エアコン【フィルタ掃除付き10万円台前半】比較3選1位 CS-EX222D(22年)とCS-EX221D(21年)の比較
こちらのEXシリーズはパナソニックエアコンのフィルタ掃除付き格安モデルです。
「2022年フィルタ掃除付き格安エアコン」の記事ででおすすめ1位で紹介したモデルです。
これより下のシリーズになるとフィルタ掃除機能が外れてしまうのでもっともお買い求めしやすいフィルタ掃除付きエアコンと言えますね。
では、そのEXリシーズの新旧比較です。
左側が2022年モデル、右側が2021年モデルです。
「改良点」となっている箇所に注目してください
2022年モデル 👑おすすめ1位 | 2021年モデル 去年の主力 | ||
メーカー・型番 | パナソニック CSEX222D | パナソニック CSEX221D | |
楽天価格税込 (2022年6月27日時点) | 128,000 | 86,516 | |
フィルタ掃除機能 | 同等 | ||
年間電気代の安さ | 同等 | ||
冷房の工夫 | 改良点 | ||
暖房の工夫 | 改良点 | ||
オリジナル能力の魅力 | 改良点 | ||
特におすすめ機能 新旧の違い | ・ナノイーX搭載(48兆) ・ホコリ自動排出 ・低温暖房能力高い ・室外機50度対応 ・パーシャル除湿 | ・ナノイーX搭載(9.6兆) ・ホコリ自動排出 ・低温暖房能力高い ・室外機46度対応 | 改良点 |
年間目安電気代 円/年 | 18,900 | 18,900 | 同等 |
冷房能力 KW (数値)の幅がある方が良い | 2.2 (0.5~3.1) | 2.2 (0.5~3.1) | 同等 |
暖房能力 KW (数値)の幅がある方が良い | 2.2 (0.4~4.8) | 2.2 (0.4~4.8) | 同等 |
低温暖房能力 KW 外気2度の時のパワー | 3.5 | 3.5 | 同等 |
室内機サイズ(㎜) 高さ・幅・奥行き | 295×798×239 | 295×798×239 | 同等 |
室外機サイズ(㎜) 高さ・幅・奥行き | 539×655×275 | 539×655×275 | 同等 |
室内機冷房運転音(dB) 小さいほど静か | 58 静か | 58 静か | 同等 |
エアコンの冷房・暖房などの基礎能力や本体サイズなどは新旧の差はないですね。
機能面を比較してみると2022年モデルの方が改良されていたり、2021年モデルにはなかった機能が追加されています。中でもナノイーXの進化はパナソニックエアコンの一番の魅力なので重要だと思います。
ナノイーXの違い
ナノイーXという名前は同じでも効力が違います。2021年モデルに搭載されているのはOHラジカルという物質が9.6兆個、2022年モデルに搭載されているのは48兆個と段違いです。
花粉抑制のスピードが約4分の1というのはすごいですね。
匂いを抑える機能面も進化しています。
内部クリーンについても最後の工程でナノイーXを放出するので新旧で効果に差が出ますね。
カビや花粉対策を重視するなら2022年モデルから搭載されている新ナノイーX(48兆)の方を選ぶといいでしょう。
パーシャル除湿が追加
2021年モデルにはなくて2022年モデルには搭載されているのが「パーシャル除湿」です。
熱交換器に除湿する部分としない部分を作ることでごく弱い除湿ができます。熱交換器全体を使う通常の除湿と切り換えながら室温を下げすぎずに湿度を下げます。
梅雨や秋雨の涼しいけど湿度が高いシーズンに冷えすぎないのは冷え性の方には嬉しいですね。
室外機の温度対応の違い
外気温の温度対応も進化しています。
2022年モデルは外気温50度対応の室外機が安心ですね。2021年モデルは外気温46度対応となります。
という事でEXシリーズの新旧の違いをまとめると
- ナノイーXが進化(9.6兆個から48兆個へアップ)
- 内部クリーンの効果アップ
- パーシャル除湿機能が追加
- 室外機の対応温度がアップ
以上の性能差が新旧の違いでした。
こちらは2022年モデルです。
新旧の価格差が調査時点では約4万円の差でしたので、性能差より価格差が大きく感じる方は2021年モデルが残っているうちに手に入れるといいですよ。
こちらは2021年モデルです。各サイトでも在庫はかなり少ないようです。
パナソニックエアコンで今回のEXシリーズの格上・格下シリーズと比較したい方はこちらの別記事でパナソニック特集をしていますので参考にしてください!
2022年モデル【エアコン価格徹底比較】パナソニックエオリア編厳選お勧め3シリーズ2位 MSZR2222 (22年)とMSZR2221(21年)の比較
次は三菱霧ヶ峰からフィルタ掃除付きモデルRシリーズで新旧比較します。
この機種も室内機がコンパクトながらとてもバランスのいい性能を抑えています。これより格安のモデルだとフィルタ清掃機能が外れるので「フィルタ掃除付きで最も価格が安いタイプ」と言えますね。
三菱といえば高精度なセンサーがウリで、このRシリーズも「ムーブアイ」というセンサーを搭載。それと組み合わせて様々な機能を盛り込んでいます。
では、そのRシリーズの新旧比較です。
2022年モデル 🔱おすすめ2位 | 2021年モデル 去年の主力 | ||
メーカー・型番 | 三菱 MAZR2222 | 三菱 MSZR2221 | |
楽天価格税込 (2022年6月27日時点) | 141,570 | なし 6月28日追記 | |
フィルタ掃除機能 | 同等 | ||
年間電気代の安さ | 同等 | ||
冷房の工夫 | 改良点 | ||
暖房の工夫 | 同等 | ||
オリジナル能力の魅力 | 同等 | ||
特におすすめ機能 新旧の違い | ・高精度センサー ・霜取り対策優秀 ・はずせるユニット ・高温みまもり | ・高精度センサー ・霜取り対策優秀 ・はずせるユニット | 改良点 |
年間目安電気代 円/年 | 20,500 | 20,500 | 同等 |
冷房能力 KW (数値)の幅がある方が良い | 2.2 (0.8~2.8) | 2.2 (0.8~2.8) | 同等 |
暖房能力 KW (数値)の幅がある方が良い | 2.2 (0.8~3.9) | 2.2 (0.8~3.9) | 同等 |
低温暖房能力 KW 外気2度の時のパワー | 2.8 | 2.8 | 同等 |
室内機サイズ(㎜) 高さ・幅・奥行き | 255×799×338 | 255×799×338 | 同等 |
室外機サイズ(㎜) 高さ・幅・奥行き | 453×679×249 | 453×679×249 | 同等 |
室内機冷房運転音(dB) 小さいほど静か | 60 普通 | 60 普通 | 同等 |
比較してみると2022年モデルと2021年モデルの差はほとんどありませんでした。
「高温みまもり」という機能が追加されて、エアコンの電源オフでも部屋が高温になったら冷房運転を再開してくれるようになっています。
体温調整がまだ未熟なお子様や高齢の方の部屋などに向いている機能ですね。
Rシリーズの新旧の違いは
- 高温みまもり機能が追加されている
という1点のみでした。マイナーチェンジというやつですね。
こちらは2022年モデルです。
今回おすすめしたRシリーズの格上・格下機種と比較したい方はこちらの別記事に三菱エアコン特集をしていますので参考にしてください!
2022年モデル【エアコン価格徹底比較】三菱霧ヶ峰編厳選お勧め3シリーズ3位 AN22ZCS(22年)とAN22YCS(21年)の比較
エアコンシェアトップに躍り出たダイキン。ダイキンはシリーズラインナップがかなり多いです。
その中のフィルタ掃除が付いている中で最も価格が安いモデルがこのCシリーズです。
フィルタ掃除、内部クリーンという基本性能を抑えつつ室内機が非常にコンパクトなので設置する部屋の条件に合いやすいのがウリですね。
では、新旧の比較です。
2022年モデル おすすめ3位 | 2021年モデル 同クラス | ||
メーカー・型番 | ダイキン AN22ZCS | ダイキン AN22YCS | |
楽天価格税込 (2022年6月27日時点) | 118,000 | 91,300 | |
フィルタ掃除機能 | 改良点 | ||
年間電気代の安さ | 同等 | ||
冷房の工夫 | 改良点 | ||
暖房の工夫 | 同等 | ||
オリジナル能力の魅力 | 同等 | ||
特におすすめ機能 新旧の違い | ・ストリーマ搭載 ・室内機コンパクト ・サポート365日 ・抗ウィルスフィルタ採用 ・高温防止モード搭載 ・室外機50度対応 | ・ストリーマ搭載 ・室内機コンパクト ・サポート365日 ・室外機46度対応 | 改良点 |
年間目安電気代 円/年 | 20,500 | 20,500 | 同等 |
冷房能力 KW (数値)の幅がある方が良い | 2.2 (0.8~2.8) | 2.2 (0.8~2.8) | 同等 |
暖房能力 KW (数値)の幅がある方が良い | 2.2 (0.8~3.9) | 2.2 (0.8~3.9) | 同等 |
低温暖房能力 KW 外気2度の時のパワー | 2.8 | 2.8 | 同等 |
室内機サイズ(㎜) 高さ・幅・奥行き | 255×799×338 | 255×799×338 | 同等 |
室外機サイズ(㎜) 高さ・幅・奥行き | 453×679×249 | 453×679×249 | 同等 |
室内機冷房運転音(dB) 小さいほど静か | 60 普通 | 60 普通 | 同等 |
比較してみると2022年モデルと2021年モデルの差で3点ほど改良ポイントがありました。
抗ウィルスフィルタ採用
2022年モデルから抗ウィルスフィルタを採用しています。エアコンは部屋の空気を吸い込みますからフィルタに捕獲したウィルスに効果を発揮するのは嬉しいですね。
高温防止モード搭載
「高温防止モード」という機能が追加されて、エアコンの電源オフでも部屋が高温になったら冷房運転を再開してくれるようになっています。体温調整がまだ未熟なお子様や高齢の方の部屋などに向いている機能ですね。
今回紹介したパナソニックEXシリーズや三菱Rシリーズにも同等の機能が搭載されています。ダイキンのCシリーズ2021年モデルには搭載されていなかった機能なのでこれで横並びになった状態ですね。
室外機50度対応
2021年モデルが室外機46度対応だったので改良ポイントと言えますね。
ここまでの新旧の違いをまとめると
- 抗ウィルスフィルタ採用
- 高温防止モード採用
- 室外機50度対応
これがダイキンCシリーズ新旧の違いでした。
こちらは2022年モデルです。新旧の価格差は調査時点では約2万7千円の差でした。
性能差より価格差が大きく感じる方は2021年モデルが残っているうちに手に入れるといいですよ。
こちらは2021年モデルです。
まとめ
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
今回は「2022年おすすめモデルの型落ち品はいくらで何が違うの?」
という質問に対して調査して記事を作成しました。家電製品は1年に1度新製品が出るのが普通になっていて、毎年マイナーチェンジばかりかと思えば一気に性能アップしたりと難しいですね。
型落ち品のメリット・デメリットを理解した上で、検討中エアコンの型落ち品があまり性能が変わらず価格面で大きく下がっていたらお買い得ですね。
今回の記事を見てエアコン選びの参考になれば幸いです。
最後に今回のランキングベースになったフィルタ掃除付き特集記事と、フィルタ掃除なし特集記事のリンクを用意しますので比較検討に使ってくださいませ。
現役店長が選ぶ2022年おすすめ6畳エアコン【フィルタ掃除付き10万円台前半】比較3選こちらはフィルタ掃除付き10万円台前半特集です。
現役店長が選ぶ2022年おすすめ6畳エアコン【フィルタ掃除なし格安10万未満】比較3選こちらはフィルタ掃除なし10万円未満特集です。
また調査記事を書いていきますのでよろしくお願いします。
ではー